<症例報告> 立ち仕事に影響が出ていた外反母趾が3ヶ月の施術で改善された60代女性の症例報告

Aさん 65歳 女性 緑区

 

 

 

<主訴>

外反母趾

腰痛

 

 

 

<症状の経緯>

いつからか覚えていないが、かなり昔から外反母趾だった。

痛みを感じなかったので今まで気にしていなかったが、来院1ヶ月前から右足の母趾が痛むようになる。

 

思い当たる点として、痛みが出だした日はいつもより多く歩いていた。

腰痛は仕事を始めた当初からあり、20年の付き合い。

 

 

 

 

<検査>

まず最初に外反母趾の状態を確認していく。

足根骨の位置が歪んでいて偏平足になっている。

 

その後、実際に立ってもらい体重が足裏のどの部分に乗っているかを確認してもらう。

体重は足のつま先側に乗り、それを支えるために反り腰になっている。

 

外反母趾は足以外の歪みも関係して症状を引き起こすことがあるので、上半身の検査もしました。

座位での姿勢を見るとやや猫背気味。

 

可動域は腰の動きが固く、左右に捻る動きが本来は90度までスムーズに動かせるが、Aさんの場合は70度付近で止まる。

首も左右に捻る動きが正常の90度まで動かず、65度付近で止まっていた。

 

次に仰向けで下半身の検査をする。

 

膝を曲げて左右に倒した際、仙腸関節という骨盤の関節の動きが固く、可動域が低下している状態。

骨盤にも歪みがあり足の長さが左右で揃っていない。

 

 

 

<施術>

初回施術

 

外反母趾以外にも肩の高さや骨盤の高さに左右差があり、全体的に歪んでいるのでまずは歪みを整える施術を行う。

ただ、体はいきなり歪む訳ではなく、体液(血液、リンパ液、脳脊髄液)の循環不良が原因で歪むので、まずは循環を良くする施術を行った。

 

施術後に座位で上半身の再検査をすると、腰の可動域は85度まで動くようになりました。

仰向けでの検査をすると、両足を左右に倒す動きも最初よりは動くようになっていた。

 

上半身の歪みを整えた後、外反母趾の施術も行う。

足の施術にはアクティベーターという機械を使用し、足根骨のバランスを整える。

 

施術後に再度立ってもらい体重のかかり方を確認してもらうと、「さっきよりも真中に重心が乗っている。」と言って頂けました。

 

 

 

施術2回目(初回から2日経過)

 

前回からの外反母趾の症状の経過を聞くと、「足は調子が良かったけど腰はまだ痛む。」とのこと。

座位で検査をすると、腰の可動域が75度まで低下していた。

 

重心の位置は真中のまま維持できている。

今回も前回同様にまず体液の循環を良くし、歪みを整える施術と仙腸関節の施術を行う。

 

施術後に再検査をすると、腰の可動域は正常の90度まで拡大する。

痛みも最初より軽減され、軽くなった。

 

次に外反母趾の施術をし、再検査をすると重心の位置は真中に移動して痛みも緩和された。

今回の症状がどれくらいの期間で改善されるかの話をして2回目の施術は終了。

 

 

 

施術4回目(初回から15日経過)

 

 

2回目の施術以降、外反母趾は普段の生活で痛むことは無くなった。

しかし、仕事の時はまだ痛む。

 

腰の痛みは継続して痛む。

猫背の姿勢が外反母趾に負担をかけていることで痛みが戻ってしまうので、今回は猫背矯正を行った。

 

施術後、背中と腰が軽くなり「さっきより楽に動けるようになった。」とのこと。

足に負担がかかりにくい歩き方を伝え4回目の施術を終えた。

 

 

 

施術8回目(初回から45日経過)

 

 

4回目の施術以降は仕事時にも足の痛みを感じることが減った。

腰の痛みも最初よりは軽減し、無理をしなければ痛むことはなくなった。

 

今回は背中側の肋椎関節も固かったので、柔軟性を高める施術も行った。

肋椎関節とは肋骨と背骨を繋ぐ関節のことで、固まることで背中の動きを制限してしまう関節のこと。

 

再検査をすると腰の痛みはさらに楽になり、「呼吸がしやすくなった。」と言って頂けた。

 

 

 

施術10回目(初回から80日経過)

 

 

7回目の施術以降は腰の症状も軽減されていき、今では気にならなくなったとのこと。

ただ、姿勢はまだ猫背気味で曲がっている。

 

猫背の状態が今後も続くと外反母趾も腰痛も再発してしまうので、今後も継続して施術を続けていく。

 

 

 

 

<今回の症状のまとめ>

 

今回のAさんの症状は外反母趾ですが、外反母趾の痛みは急に発症するものではありません。

 

外反母趾の痛みは体液の流れが悪くなることで疲れがたまりやすくなり、体が楽をしようと姿勢を歪ませて余計な緊張が出ることにより発症するものです。

 

なので、今回の症状の根本的な原因は体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)の循環の悪さを解消することがポイントでした。

 

 

「仕事中に足が痛む・・・」

「将来歩けなくなったらどうしよう・・・」

 

 

このようなことでお悩みの方は、ご自身が考えもしない箇所に根本的な原因があるかもしれませんので、一度当店までご連絡下さい!

 

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著作者

丸山 慎矢

 

ひなた整体院の施術スタッフ。

専門学校の時に学んだスポーツ整体の知識と循環・歪み改善整体の技術力を生かし、腰痛・肩こり・手足のしびれ・耳鳴りなど様々な症状のお客様のお悩み事を解決している。月1回の技術勉強会にも参加をし、より多くのお客様の健康を願い技術力を向上させている。